1カ月500万円!ドラ息子向け豪華“受験合宿”突然中止に 2ページ目 :: 医大受験情報 掲示板 | 受験 教育情報サイト : インターエデュ・ドットコム

それにしても豪華な合宿。東大医学部卒で、多くの医学部受験生を指導してきた精神科医の和田秀樹氏は「あえて合宿を実現してもらいたかった」とし、意外な事実をこう明かす。
「開業医の親にとって、子どもが医師になれない逸失利益は数億円に達します。合宿費用は一見高いと思えますが、投資として考えれば価値があります。よくいう医者のドラ息子は、勉強嫌いで家庭教師も効果がないことが多い。でも、こうした詰め込み合宿は案外効果があるんです」
今回が初の試みだったという代ゼミ。和田氏は「合宿の実績を出せば支持は得られるはずです」とも。来年はぜひ実現してもらいたいもの!?

木下直之教授

文化資源学を志す人へ

今年、文化資源学研究室に入学してきた人たちに、こんな話をした。

つぎのふたつのことを心掛けて欲しい。ひとつは、自分の好きなことを研究すること、あとひとつは、それを他人に伝えること。このどちらが欠けても研究とはいえない。とりわけ後者が重要で、たとえどんなに魅力的な研究テーマであったとしても、それが他人に伝わらなければまるで意味がない。もっとも、このどちらも実現させることは、誰にとっても容易ではない。

研究を「志す」段階では、より前者が大切だろう。自分は何を知りたいのか、という問いかけを常に行ってほしい。そうすれば、なぜそれを知りたいと思うのか、どうすればそれを知ることができるだろうかなど、つぎつぎと問題にぶつかるはずだ。それらと真剣に対峙すること。別の表現をすれば、動機は何かということになる。したがって、「いったい何に突き動かされて、ここにやって来たのですか?」が、私の最初の質問になる。

大学に入ってからの生活では、後者が重要になる。自分の考えや関心を他人に伝えることには、技術的な問題もからむものの、それ以上に大切なことは、伝えようとする中身に他人が共有できるものが含まれているか否かにある。どんなに関心と知識を異にしていても、伝わるものがある一方で、同じ専門領域に属しながら、その面白さがさっぱり伝わらないものもある。

自分の研究が、誰に届くのかを意識してほしい。そして、読者や受け手の数を少しずつ増やす努力が必要となる。精魂傾けて書いた修士論文の読者が数人にすぎないという現実がある。しかし、その数人に、まずはメッセージを伝えなければならない。したがって、「この問題の何が面白いのですか?」が、私の2番目の質問になる。

文化資源学研究室の扉をこれからノックする人たちにも、たぶん同じ質問をすることになるだろう。