Quest 「探求」 エネルギー問題の勉強本
- 作者: ダニエル・ヤーギン,伏見威蕃
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/04/10
- メディア: 単行本
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ようやく読み終わった。
The Quest: Energy, Security, and the Remaking of the Modern World
- 作者: Daniel Yergin
- 出版社/メーカー: Penguin Press HC, The
- 発売日: 2011/09/20
- メディア: ハードカバー
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原書はこちら。
Kindleで攻略しました。
いま、話題のエネルギー問題ということでかなり刺激を受けた一冊に
なりました。
須賀千鶴さん - 東大な人 - UT-Life
パブリック・マインドと言いましたけど、私は性善説をとっていて、人間は本質的に幸せになりたいと思っているだけ、悪い人はいないと考えています。みんなが幸せになろうとしている活動の結果が不幸を招くとすると、それは制度が悪いせいじゃないかと思うんです。例えば環境問題。人間が成長のために一生懸命活動をしている結果として、CO2が発生して気候変動が起こりますよね。公害もメカニズムは同じです。環境問題について、弁護士が出来るのは主に損害賠償という事後的なもの。それに比べて役人の仕事は環境破壊をやめさせる法律を作ったり、環境にやさしい技術の開発を推進したりと、環境問題を予防する制度づくりを公の力によってできるのが魅力だと考えました。東大生って、結構こういう大きな話が好きですよねぇ。
今は資源エネルギー庁でエネルギー外交に携わっています。エネルギー政策は政府が一丸となり、戦略的に動いていく必要のある重要な政策です。例えば、資源獲得は総理のトップ外交やODAの活用とセットにすることが非常に有効です。気候変動問題はエネルギー起源の二酸化炭素が原因の9割近いですから、国内の省エネに加えて中国・インドでどうやって省エネを推進していくかといった具合に、エネルギー問題は環境問題や外交問題と表裏一体と言えます。世界のなかで日本が繁栄しつづけるためには、国が総力を挙げる必要があって、権限争いなんかしている場合じゃないんです。日本発で世界に対して有益なことをしたい、そういう思いを共有できる人であれば、組織や立場にかかわらず一緒にやっていきたいと思います。
「石油の世紀」という一世を風靡した書物の筆者です。
書いた本が、評価されてテレビの連続ドキュメンタリー番組の原作になるところまで
いった本。
ブログとはいえ、「ものを書くはしくれ」なので、やはりこういうサクセスストーリーを
もっている筆者の「創作」のスタイルには、見習うべきことがあるのかなと。
それと、昨年よりコツコツと続けている「洋書を読もうぜ!」の一環として、そこそこの
分量の原書にアタックしてみたかったということがあります。
さほど、死にそうな難解な英文は出てきません。
Kindleですので液晶にさわるだけで、英英辞典がひけてしまうというのも
心憎い。