宇宙物理学とリクルート

physicomath: 金環日食

5月21日朝の金環日食で小学生がその観測をして、感銘を受けたとかのニュースがあった。その中の一人は将来的には天文とか宇宙の研究をする学者になりたいという希望を述べられた。

その夢に水を注すわけでないが、知り合いの方の息子さんでそういう職につくことが出来なかった方を存じ上げている。日本でもちろん天文とか宇宙の関係の職についている人はもちろんいるが、その数は限られており、誰でも希望すればそういう職につけるわけではないことはまことに残念である。

知り合いの息子さんは私の子どもの友人でもあって、世間的に言うと優れた方である。そういう方でもなかなか職を得られないという現状はとても考えさせられる。

もちろん、誰でも自分の思い通りにはならないのは当然であろう。しかし、天文とか宇宙の関係は一般の物理の研究者とかよりもさらに一層狭い門だと思う。

天文とか宇宙の研究を行っている、大学も少ないから自ずから若い研究者がむやみやたらに輩出している訳ではないのに、その中でも職にあぶれる人が出てくる。