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第12章 派生クラス

いままでの、叙述の中ではわかりやすかったのではないかと思う。
あつかっている単元がそんなに複雑ではないから、例示で出されるソースコードがそんなに難しくない。
コードを読んだら、一体なにをやろうとしているコードなのかが、「読解」できる。
そう、どんなにいい加減な本だろうが、こういう権威がかぶっている本であろうが、コードの本は
「コード」→「解説」→「コードの改定」→「さらに解説」
の流れでできるのでしょうから。
ようするに、ここをもっと丁寧にできる人が、「補てい」を加えたらいいんだよきっと。
この本の筆者も、最近は、よくメディアに登場するつもりらしいとあるけど。
積極的に外部とコンタクトを持ちたいなら、自分の著作の「改定」「パワーアップ」に時間を使ってほしい。

今回も、システムを設計するという「教室 仮想演習」で記述が始まります。
ユーザーインターフェースから、「整数」を獲得する方法だそうです。

こういうのもね。
具体的に、どういう会社が、どういう人を想定して、設計するシステムなのかを具体的に書いてほしいのですけど。
この本がある程度、システム開発の実務を経験した人をターゲットにしているということがこんなスタイルにも
出ています。
読者にある一定の水準の知識を要求するテキストというのは、いいところとわるいところがある。
当然、テキストを書く人間が、前提の説明なしで、叙述に入れるので、筆者が本当に書きたいところに到達するまでの
手間隙のコストが減少する。
そういう過程の中でうまれるテキストは、ある高レベルの知見に達する可能性が高いかもしれない。
しかしながら、そのテキストを最後まで読み通すことができる読者がいるかどうかは、また別の問題になる。

このテキストを読解するのが、とてつもなくしんどいものにしている原因として、こんな記述があります。

12-2-5
派生クラスを宣言の便利な省略記法以上のものとして活用するためには、base*型のポインタがあるとき、ポインタが指しているオブジェクトが本当に属している派生型はどれかという問いに答えなければならない。この問いに対する基本的な答えは4つある。

答え その1 ポインタが単一の型のオブジェクトだけを指すようにする。(2-7 第13章) ブログ筆者のつぶやき→2箇所に飛べというのか?

答え その2 関数が参照できるように基底クラスに型フィールドを配置する。

答え その3 dynamic_cast(15−4−2 15−4−5)を使う→ブログ筆者のつぶやき あとにでてくるところが、ここに関連していることをチェックする。

答え その4 仮想関数と使う (2−5−5 12−2−6)

この後は、この4つの方法について、筆者が、短所と長所を比べていくということをやっております。
でも、この4つの方法について前提になっている知識をフォローしておかないと、当然についていけなくなるわけです。


不必要にもの(オブジェクト)を増やすな。 W.Occam

科学的単純性の原則(principle of scientific simplicity)

別名をオッカムの剃刀*という.むしろこちらのほうが通用範囲が広い.倹約の法則*ともいう.14世紀のイングランドの哲学者オッカム(W. Occam)が述べた「あることを説明するために導入する仮説は,必要以上に複雑なものであってはならない」という原則.

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派生クラスの目次

12-1 イントロダクション

12-2 派生クラス
 12-2-1 メンバ関数
 12-2-2 コンストラクタとデストラクタ
 12-2-3 コピー
 12-2-4 クラス階層
 12-2-5 型フィールド →これ何?
 12-2-6 仮想関数

12-3 抽象クラス

12-4 クラス階層の設計
 12-4-1 伝統的なクラス階層
 12-4-2 抽象クラス  
 12-4-3 その他の実装
 12-4-4 オブジェクト作成の局所化

12-5 クラス階層と抽象クラス

12-6 アドバイス

12-7 練習問題


追記 GameLoftについて

携帯電話で遊ぶことができるゲームの開発に注力しているフランスのゲーム開発会社

携帯電話用ゲームの開発・配信における世界的リーディングカンパニー。1999年の創立以来、同分野において世界有数の革新的企業として注目を集めています。

当社では、JavaBrewSymbian技術を備える携帯電話向けにゲームを開発しており、こうしたテクノロジーを備える携帯電話の総数は2008年に20億台を上回ると見込まれています(ARC GROUP)。

ゲームロフト社は17カ国以上にマーケティング/販売拠点を保有。そのゲームは、世界80カ国以上、170以上の通信事業者、150以上のパートナーと提携し、ゲームの販売を行っています。

ニューヨーク、サンフランシスコ、シアトル、モントリオール、メキシコ、ブエノスアイレス、パリ、ロンドン、ケルン、ミラノ、マドリッド、リスボン、コペンハーゲンワルシャワ、ニューデリー、ソウル、北京、香港、東京、シドニーなど、ゲームロフト社は世界各地にオフィスを構えています。

また、ユーロネクスト・パリ証券取引所に上場しています(ISIN: FR0000079600, Bloomberg: GFT FP, Reuters: GLFT.PA)。

資本金日本法人:10百万円
親会社:500百万円
売上高日本法人:非公開(未上場の為)
2007年度グループ連結売売上:155億円
設 立日本法人:2004年4月
親会社:1999年12月
従業員数93名(日本)/4000名(世界)