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もう、引退したのかと思っていたら、在職・・・。
B・ゲイツ氏:「MSがヤフーを必要とする理由」(前編) - CNET Japan
IT会社というのは、ようするに「プログラマ」の集団だと。
M&Aとかで、会社の株式をすごい金額で買うより、「これぞ」という優秀な
プログラマの引き抜きをやってしまえばいいじゃんと、
どこかで思っていたのですが。
やはり、世界最強のIT会社の社長も、そう考えていたようで。
Gates様に質問
まずお聞かせ願いたいのは、なぜYahooの買収が重要なのか、それがMicrosoftに何をもたらすのか、ということです。
Gates様のコメント
買収には、飛躍をもたらすエンジニアリングが関係しています。Yahooは優れたエンジニアを抱え、これまでに素晴らしい仕事を数多く成し遂げてきたので、Yahooと結びつくことは、刺激的な方法で物事を加速するだろうと、われわれは考えています。つまり、Yahooの仕事とMicrosoftの仕事を組み合わせれば、技術革新やさまざまな作業のスピードが劇的に増すのです。したがって、この買収で真に重要なのは、当社に参加したい、多種多様な顧客のためにより良い検索やより良いポータルを生み出したいと望むYahooの従業員です。
Gates様に質問
つまり、規模の問題ではなく、人材の問題ということでしょうか。
Gates様のお答え
人材を得れば、優秀なエンジニアの数や、彼らが強力に推進する技術革新のスピードという点で、スケールアップできます。ターゲット広告のためのモバイルやビデオや斬新な技術、基本的な検索アルゴリズム、現在は検索用で将来はクラウドコンピューティング用に発展させるコンピューティングプラットフォームの構築といったことを手がけるなら、必要なコンピュータ科学の量は膨大です。エンジニアリングの規模を大きくすればするだけ、こうした課題をより迅速に遂行できます。<<
個人的に、ひかれたコメントはこちらです。
もちろん、広告主やエンドユーザーの数は大切ですが、われわれは人材とエンジニアリングが鍵となる存在だと考えています。Yahooの優秀な人材とわれわれの優秀な人材を組み合わせたときに、われわれが何を得られるかが重要なのです。
NHKは、法律をタテにとって、受信料を直接視聴者から集めて、
そのお金で、放送内容を作っている。
Googleは、NHKが国をバックにして作っている仕掛けを
民間企業なのに、やってしまったところがすごいと思う。
しかも、NHKが、受信料を集めるときは、まだしも
「対面営業」の側面があるわけですが、
Googleが、Adwordsで、テキスト広告を打っている広告主から
お金を集めるとき、
「対面営業の側面がほとんどない」
ということです。視聴者が、NHKにおさめる受信料は、「ほとんど税金」
でも、
GoogleにAdwordsの広告主が払うお金は、「販売促進の費用」
になります。そして、Googleが、売上げUPを成し遂げるために、一番必要なのは、
検索エンジンを中核に、たくさんの人が、Google関連のWebサイト
にアクセスを集中させることなのです。だから、技術者の技術力というものが、全面的に重要になってくる。
Googleは、優秀な技術者を集めるのに、
Open Sourceの理念を、最大限に使っていると思う。
Google Developper Dayなどの催しも秀逸。
Googleという会社の中と、外、両方から、人材集結の布石を打っている。Microsoftは、Googleが、理念と技術と、投資でやっていることを、
「投資一本槍」でやろうとしているように思える。(人材獲得という側面)
Yahooという会社、一社だけを掌中にすることで、
Googleに、水をあけられている部分をキャッチアップできると思っている。Googleの中で働いている従業員のプロフィールを見ていると、
Wikipediaに項目があるような凄腕のプログラマも集まっている
ことがわかる。
そして、職歴にMicrosoftと書いてある人も多数いる。
MSにいた人も、Googleにいってしまったという事実があったということ。こういう問題に対して、
M&Aという手段だけで、解決をもたらそうとする手筋が果たして、
いいといえるものかどうか。
今後の動向がとても注目される。「技術・人材・理念」
この三つの要素が、ビジネスの現場でどういう絡み合いを見せるのか。
今回の買収劇は、それを、凝縮させて見ることができるような気がする。